Zenn DCD1001BK(Thin Drum)

YAMAHAのHipgigや、PearlのRhythm Travelerは、そうはいってもシェルの重さがあるので、いくらハードウェアの重量を削っていっても、軽量化には限界があります。
そこで目をつけたのがこの怪しいドラムセットです。Thinドラム(薄型ドラム)といって、ヘッドのみのタムと、異様に胴の短いバスドラムとスネアのセットです。
値段も相当怪しいのですが・・・Zennというメーカーはサウンドハウスのプライベートブランドで、中国製なのですね。納得(笑)
早速購入したのでリポートしていきたいと思います。

※現在は生産中止になっています。ご注意ください。

特徴

 まず、DCD1001BKの特徴は、見た目が奇抜!ということです。見た目から想像するに、とても良い音がするとは思えません。しかし、小さいハコでのリハーサル目的であれば、うまく使えばいけるかもしれませんね。
 音にこだわらず、軽くて移動が楽という事を最優先にするなら買いでしょう。
 サウンドハウスの評価コメントには、かなり厳しいことが書かれていたので、少々不安でしたが、なんとかなるものです。
 ただ・・・クランプが1個入ってなくて、1タム仕様になりました・・・。まあ最初から軽量化のために14インチのタムは使わない予定だったので結果オーライです。恐るべしZenn。
 ちなみに、イスとシンバルは付属していないので、要注意です。
 気になる音ですが、デンデン太鼓ですね(笑)標準で付属のヘッドがもう最低です。使えません。この値段だから当然ですけどね。
 バスドラムのヘッドはパワーストロークに、タムのヘッドはピンストライプに、スネアのヘッドはコーテッドアンバサダーに変えると良いでしょう。
 私も全ヘッドを交換したら、まともな音になってくれました。といっても前出の小さいハコでのリハが限界です。
 軽ければ良いのです。

おすすめの一品

特にオススメするのが、REMO ( レモ ) / QUICKLOCK HI-HAT CLUTCHTAMA ( タマ ) / シンバルメイトQC8です。下の紹介画像に出てきますので見て下さい。
ドラムのセッティングで時間がかかる箇所の一つは、シンバルの取り付けです。シンバルの上のナット?のようなものをクルクル回して固定しないといけません。トップハイハットの裏側も同じで、クルクル回して固定します。このクルクル回す作業、とても時間がかかります。これを一瞬で取り付けできるようにしたのが、この2つのアイテムなんですね。これは全てのドラムセットに使えるので、私も全セットに使っています。

詳細

Zenn DCD1001BK
ZENN ( ゼン ) / DCD1001BK

■THINドラムセット
■バスドラム:20"x6"
■タム:10"、12"、14"
■スネア:13"x3"
■ブームシンバルスタンドx2
■ハイハットスタンド
■スネアスタンド
■バスドラムペダル
■タムスランプx3
■ソフトケース
■チューニングキー、スティック1ペア付属
※シンバル、 軽量ドラムスローンは別売となります。

Zenn DCD1001BK写真集

↓このように2つのケースに入って送られてきました。左がタイコ、右がハードウェア。

↓左のケースの外ポケットにスネアが入っていました。

↓スネアを取り出して、今度は中を開いてみます。バスドラムが現れました。このヘッドのダメダメさがわかっていただける写真です。

↓バスドラムにはあらかじめヘッドは張ってありませんでした。ヘッドを取り出すとタムが入っていました。

↓タム×3を取り出したところ。

↓バスドラムとフープ。

↓タムホルダー拡大写真。これはPearlとの互換性があるのかな?

↓近くのPearlのタムホルダーを試してみました。ピッタリ収まりました。互換性があります。

↓スネア。

↓スネア裏面。

↓スナッピーOFF。

↓スナッピーON。

↓ハードウェアのケースを開いてみました。

↓ハイハット。なぜ無駄にダブルレッグなのか・・・。シングルで軽くすれば良いのに・・・。まあ、これは使わないので気にしません。

↓シンバル装着部がすこし貧弱な作りですね。すぐに緩みそうです。

↓シンバルスタンド。ブームです。これが2個入っています。1タム仕様なので、後で軽いストレートのスタンドに交換します。

↓フェルトがすぐにつぶれそうです・・・。

↓スネアスタンド。なぜダブルレッグ・・・。シングルで(省略)。

↓問題のキックペダル。新品なのにボロボロです。バスドラムのフープにうまくかみ合わず、踏んでいると左右にぶれて困ります。安いので良いので信頼できるドラムメーカーのペダルを買いましょう。

↓クランプとタムホルダーです。本来ならクランプが3つあるはずなのですが、入れ忘れたのか、2個しかありませんでした・・・。1タム仕様にしようと思っていたので問題ありませんが。

↓バスドラムの部品。脚とヘッドとフープを固定する金具です。

↓なんとスティックまで入っていました。

バスドラムにヘッドを張っていきます。まずヘッドを置いて。

↓フープを載せます。

↓金具をフープに引っ掛けます。

↓ネジで固定します。

↓完成〜。

↓次に脚をつけます。

↓これしかバスドラムを固定するものが無いので、キックペダル踏んでたらどんどん前にずれそうです。というか実際ずれます。キックペダル表面から自分のイスに向かって長くガムテープを貼っておきましょう。ハイハットもそうすると動きません。

↓キックペダル装着。バスドラムのフープにうまくかみ合わず、踏んでいると左右にぶれて困ります。安いので良いので信頼できるドラムメーカーのペダルを買いましょう。

↓スネアをセット。

↓ハイハットをセット。

↓ハイハットスタンドは既にジブラルタルの軽量ハイハットスタンドに交換済みです。

↓シンバルスタンドにクランプとタムホルダーをつけてタムを装着しています。こちらはフロアタム側、12インチのタムです。シンバルスタンドも既にジブラルタルの軽量シンバルスタンドに交換済みです。

↓12インチタムの装着部拡大。

↓こちらは1タム側のシンバルスタンド。こちらも既にジブラルタルの軽量シンバルスタンドに交換済みです。

↓10インチタムの装着部拡大。

↓全体セッティング。意外とバランス良いですね。

おまけその1:究極の軽量化

 更に軽量化する方法を考えてみます。(下に軽量化に使用するアイテム一覧があるので、参考にしてみてください。)

1.軽くて安い 軽量ドラムスローンを買う。安かろう軽かろう♪
2.小さめのシンバル類を買う。荷物を減らすため、ドラムケースにシンバルを入れるので、シンバルケースは買わない。
3.14インチのタムを押入れにしまいこみ、1タム仕様にする。
4.超軽量で超コンパクトなハイハットスタンドを買う。
5.付属のブームスタンドが無駄に重いので、ストレートの軽量シンバルスタンドを2本買う。
6.13インチのハイハットトップ、ハイハットボトム、15インチのクラッシュシンバル、18インチのクラッシュ兼ライドシンバルを買う。
7.欲を言えばキックペダルを買ったほうが良いです。付属のものはバスドラムのフープと上手くかみ合わず、非常に不安定です。

<使用アイテム>(日本最安値のリンクです、参考にどうぞ。)
Zenn DCD1001BK
YAMAHA 軽量ドラムスローン
CANOPUS 軽量ハイハットスタンド
CANOPUS 軽量シンバルスタンド
ZILDJIAN ハイハットボトム(Kカスタム、 13インチ)
ZILDJIAN ハイハットトップ(Kカスタム、13 インチ)
ZILDJIAN ダーククラッシュシンバル(Kカスタ ム、16インチ)
ZILDJIAN クラッシュ兼ライドシンバル(Kジル、18インチ)
DW キックペダル(5000AD4)

 多少お金がかかりますが、実際リハで使うとなるとこの程度は必要でしょう。

Zenn DCD1001BK動画

 Zenn DCD1001BKの動画があまり無いので自分で作りました。参考までにどうぞ。カメラのマイクで拾った音です。


 メーカーの公式製品紹介ムービー

サウンドハウス

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